在校生・卒業生の声

法律の初学者から困難を経て論文を書き上げ、新たな世界が広がった

中嶌さやかさん(企業法学専攻:平成28年3月修了)

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コンプライアンス違反通報窓口を運営する会社にて営業職として勤務。休日は上野動物園でボランティアガイド。法律について体系的に学んだことはなく、仕事で労働法の知識が必要だと感じていたことから筑波大学大学院を受験。2016年3月修士号取得。

働きながら通える夜間の国立大学大学院を知って受験を決意

仕事で扱う内容の多くが労働法に関わることであることと、ワークライフバランスやメンタルヘルス不調の増加など、労働の理想的なあり方が大きく変わっていると感じていたので、詳しく知りたいと思ったことの2点が受験のきっかけです。筑波大学を選んだ理由は、中学・高校の同級生が筑波大学社会人大学院を卒業し、その話を聞いたからです。働きながら通える夜間の国立大学の大学院があるということを初めて知りました。学費と通学時間に無理がなかったので、他にあるかどうかも調べず筑波に決めました。

法律を初めて学ぶ立場から修士論文を書き上げるまで

法律の初学者なので、研究テーマである労働法に加え、民法、会社法、民事訴訟法等の基本的な法律科目を履修し、単位を取得しました。単位取得のためにレポートを書くのは大変ですが、それらの多くが修士論文を書くための基礎知識となりました。修士論文は研究テーマに関係しそうな判例を集め一覧表を作り、比較分析をしながら、1年目に書いたレポートをもとに部分的に書けるところから書いていきました。書いては先生に見せ、授業で発表してクラスメイトにコメントをもらい、また書くということを繰り返しました。

健康維持を最優先に学生生活を送る

修士課程1年目の4月から9月は、生活のペースがつかめず、レポートも書き慣れないため必要以上に時間がかかり、夕飯を食べず寝る時間も短く、体調を崩しました。そこで、健康維持を最優先に、食事と睡眠を十分とるよう心がけました。

研究を経て、自信を持って向き合う日々の仕事

研究テーマが仕事に直結する内容なので、職場では課題の把握が正確にできるようになりました。顧客からの相談にも自信をもって答えられるようになりました。そのような知識に加え、筑波で得た人とのつながりは一生の財産だと思っています。

これから受験を考える皆さんへ

ひとつ新しいことを始めると、そこからどんどん世界が広がっていくということを、この大学院で体感しました。働きながら学ぶというのは時間的にも体力的にも経済的にも困難が伴いますが、心は深く満たされる経験になると思います。強くお勧めします。

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