【終了しました】栗原克文先生による公開講座の実施(11月13日[日]申込締切)

栗原克文先生(租税法)が、筑波大学エクステンションプログラムで国際租税制度に関する講義を行います。講義は「リアルタイムオンライン方式」で行われます。

テーマ:「新しい国際租税制度 ~経済のデジタル化より~」
開催日:2022年11月19日(土)、26日(土)、12月3日(土) いずれも10時~11時
受講料:¥7,600
申込締切:11月13日(日)

この講座では、新しい国際租税制度に関する評価や実施に向けての具体的な課題や最新情報と、デジタル課税上の課題に関する各国の動向や各国が受ける影響などについて学ぶことができます。

詳細は下記URLから
https://extension.sec.tsukuba.ac.jp/archives/lecture-list/2601

是非、ご参加ください。

オープンキャンパスの動画を公開しました

5月29日(日)に行われたオープンキャンパスの動画を掲載しました。
入試に関する情報も掲載していますので、出願前にぜひご覧ください。

大学院説明会(オープンキャンパス)ページはこちら >>
(TOPページの「大学院説明会」のボタンからもご覧になれます。)

【終了しました】Zoomによる大学院説明会(オープンキャンパス)の開催のお知らせ

オンラインによる大学院説明会(オープンキャンパス)を5月29日(14時)
から開催します。説明会では在学生・修了生の質疑応答のコーナー等もあります
ので、是非ご参加ください。なお、大学院説明会は事前予約制です。以下のサイ
トよりお申し込みください。
URL: https://www.office.otsuka.tsukuba.ac.jp/info/23980/

【終了しました】同窓会組織の立上げ及び運営に携わる 修了生(在校生)の募集について

【締め切り日を延長しました】

来年、企業法学専攻は創設30周年を迎えます。これを機に、修了生の交流や勉強会等の開催を目的として、同窓会組織を立ち上げることになりました。

同窓会の運営は、修士課程及び博士課程の有志の修了生(及び在学生)にもご助力頂きたいと考えています。

同窓会組織の立上げや運営にご関心のある方は、2020年2月末日頃までに、入学年(西暦)とお名前を以下の連絡先までご連絡ください。

連絡先:kigyo-hou@un.tsukuba.ac.jp

担当:木村

法律の初学者から困難を経て論文を書き上げ、新たな世界が広がった

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コンプライアンス違反通報窓口を運営する会社にて営業職として勤務。休日は上野動物園でボランティアガイド。法律について体系的に学んだことはなく、仕事で労働法の知識が必要だと感じていたことから筑波大学大学院を受験。2016年3月修士号取得。

働きながら通える夜間の国立大学大学院を知って受験を決意

仕事で扱う内容の多くが労働法に関わることであることと、ワークライフバランスやメンタルヘルス不調の増加など、労働の理想的なあり方が大きく変わっていると感じていたので、詳しく知りたいと思ったことの2点が受験のきっかけです。筑波大学を選んだ理由は、中学・高校の同級生が筑波大学社会人大学院を卒業し、その話を聞いたからです。働きながら通える夜間の国立大学の大学院があるということを初めて知りました。学費と通学時間に無理がなかったので、他にあるかどうかも調べず筑波に決めました。

法律を初めて学ぶ立場から修士論文を書き上げるまで

法律の初学者なので、研究テーマである労働法に加え、民法、会社法、民事訴訟法等の基本的な法律科目を履修し、単位を取得しました。単位取得のためにレポートを書くのは大変ですが、それらの多くが修士論文を書くための基礎知識となりました。修士論文は研究テーマに関係しそうな判例を集め一覧表を作り、比較分析をしながら、1年目に書いたレポートをもとに部分的に書けるところから書いていきました。書いては先生に見せ、授業で発表してクラスメイトにコメントをもらい、また書くということを繰り返しました。

健康維持を最優先に学生生活を送る

修士課程1年目の4月から9月は、生活のペースがつかめず、レポートも書き慣れないため必要以上に時間がかかり、夕飯を食べず寝る時間も短く、体調を崩しました。そこで、健康維持を最優先に、食事と睡眠を十分とるよう心がけました。

研究を経て、自信を持って向き合う日々の仕事

研究テーマが仕事に直結する内容なので、職場では課題の把握が正確にできるようになりました。顧客からの相談にも自信をもって答えられるようになりました。そのような知識に加え、筑波で得た人とのつながりは一生の財産だと思っています。

これから受験を考える皆さんへ

ひとつ新しいことを始めると、そこからどんどん世界が広がっていくということを、この大学院で体感しました。働きながら学ぶというのは時間的にも体力的にも経済的にも困難が伴いますが、心は深く満たされる経験になると思います。強くお勧めします。

ある1日のスケジュール

準備中

何物にも代えがたい新たな知的水平への到達

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大手損害保険会社に10年以上勤務の後、法科大学院を経て司法試験に合格し、2007年12月より弁護士として勤務。2008年4月企業科学専攻企業法コース(博士後期課程)に入学、2016年3月博士号取得。

実務経験をもとにより専門的な学術研究でキャリア発展を目指す

損害保険会社における実務経験、法科大学院で得た法学知識、さらには弁護士としての実務経験をベースとして、より専門的な学術研究を行い、その成果を論文として発表することが、知的探求心の充足や社会貢献、自己のキャリアの発展に資すると考え、入学を決意しました。
筑波大学は社会人大学院のパイオニアであるため、信頼がおけましたし、社会人学生に対する研究環境面での配慮や同様の立場にある学生仲間との切磋琢磨が期待できました。また、校舎が自宅から至近だったので、研究上便宜だったのも魅力でした。

単位取得は幅広く履修して視野を広げる

履修にあたっては、研究テーマに関連する法分野(金融法、手続法)や外国法の科目はもちろん、日常業務に関連する科目や個人的な関心がある科目も履修し、法学のみならず、会計学などの分野の科目も意欲的に受講しました。

思い切った業務の見直しで時間を捻出

日常業務と研究活動との両立は大変困難でした。研究テーマが弁護士会務(弁護士会の公益活動)と関連していたため、会務における調査結果を研究に反映させるなど効率化を工夫しました。最終的には、当座の生活資金を確保し、業務時間を大幅に削減して、まとまった研究時間を捻出しました。

論考を重ねて作成した博士論文

博士論文を作成するにあたっては、国内外の多数の文献にあたり、論文を構成するいくつかのテーマについて考察しました。また、数回学術誌などに論文寄稿をしました。これらの論考を総括して、新たな追加的外国文献調査からも示唆を得て、わが国における課題についての検討結果をまとめました。

学びを通じて得たスキルで、活動の幅が広がる

日常業務には直結しないものの、論文作成を通じて修得した外国法制度に関する知識、語学力などのスキルは、弁護士会における海外調査や外国の学術論文の翻訳受託などに生かされています。今後は、機会があれば、大学教員として教育・研究にもあたれたらと思います。

これから受験を考える皆さんへ

博士論文を完成させるには、多大な労力と時間とを費やすことは避けられません。しかし、あるテーマを徹底的に探究して、新たな知的水平に達することの価値は何物にも代えがたいと思います。追及したい法学上のテーマのある方には、ぜひ本学での研究をお勧めします。

ある1日のスケジュール

準備中

企業法コースを修了して


筑波大学大学院への受験を決めたのは、修士課程で企業倫理を学び、現代企業が抱えるグローバルリスクという観点からグローバルスタンダードを知るためにはその基礎となる法学の知識が欠かせない、と考えたからでした。また、筑波大学大学院企業科学専攻企業法コース(博士後期課程)は修士(法学)以外の修士号を持つ者、言い換えれば私のように修士課程まで法学を専門としていない者にも受験資格がある、というのももう一つの理由でした。でも、これは大きな間違いとまでは言いませんが、大きな試練の始まりでした。それまで法学に全く縁のなかった私は言葉の意味から躓きました。そのため、1年目はまず法学の知識をつけることから始めました。法学論文の書き方や法学文献の引用や記載も初めてであったため、修士課程の法文献学に始まり会社法や法と経済学といった講義を履修しました。博士論文には外国法の調査が必須であるため1年生の後半からはLaw journalの多読と精読を始めました。このときから修了するまでの3年間、毎日のように持ち歩いていたのがThe BluebookとBlack’s Law Dictionaryでした。
博士論文は一つのテーマの追求であり、完成には多大な労力と時間が必要です。法学の知識なく入学した私に、一から法学論文の書き方を教えて下さった指導教員、副指導教員の先生方をはじめ大学院の先生方には感謝の言葉しかありません。先生方の真摯なご指導がなければ決して3年間で論文を提出することはできませんでした。指導教員の先生に面談をしていただくと時間があっという間に経ってしまい、気がつけば午後11時ということも頻繁にありました。また、副指導教員の先生は細やかなアドバイスとともにいつも励ましてくださいました。先生にご相談すると不思議と落ち着き前に進むことができました。
論文を実際に書き出すとまるで迷路に入ったように感じる時があります。迷って迷って進めども壁にぶち当たり、本当に書き上げられるのかと思う時もありました。そのような時、自然と足が向いたのが大塚図書館の竹内文庫(竹内昭夫先生寄贈図書)でした。Melvin A. Eisenbergの書籍に先生がたくさんの書き込みをされているのを見ては先生のご研究の一端に触れたような気がしてもう少し頑張ろうと思えました。2年生の春休みに訪れた米沢の我妻榮記念館では我妻先生がお作りになった研究カードや年表に鼓舞されました。また論文執筆中には「間違った方向に行っているのではないか」「もっとほかの領域を調べなくてよいのか」などと不安になったり落ち込んだりするときもありましたが、講義や面談での先生方からのご指導あるいは法学論文を通じて、星のように自分の中で散らばっていた知識がふと結ばれる時がありました。「あの時、学んだことはこういうことだったのだ」「これはあのことだ」とそれらが結びつくときがあり、もう少し研究を続けようと思いました。Steve Jobsのいうconnecting the dotsのように、これは研究の醍醐味ともいえるでしょう。
アメリカでは学位授与式をcommencementというように、論文提出、博士後期課程修了は「終わり」ではなく「始まり」です。研究においては通過点でしかありません。私の研究はこれからも続き、迷いながら新たな知識を身につけ、さらにそれらの知識を結びつけていきたいと思います。一人でも多くの方に筑波大学大学院で研究の醍醐味を感じて頂きたいと思います。

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