私人間の紛争が生じた場合、いろいろな手続の選択肢がありますが、最終的には、民事訴訟手続で解決されるということも少なくありません。したがって、実際には、民法等の実体法だけでなく、手続法についても知ることが重要になってきます。私は、民事訴訟法、民事執行法および民事保全法を主に専攻しております。主な研究テーマは、類似必要的共同訴訟、形成判決の効力、特許権侵害訴訟における営業秘密の保護などです。

私法は複雑な生活関係でも基本的に2人の間の関係に分節して規律しますが、私は3人以上が関与する契約関係の規律の在り方をライフワークとしています。

私の専門分野である労働法は、多くの皆さまにとって身近である職場における法的な諸問題を扱っており、今日の経済・社会の情勢を反映して新たな問題・検討課題が提起される分野でもあります。こうした問題に関心をお持ちの方のご入学をお待ちしています。

博士課程で自動契約の有効性について研究をしていました。その頃から、法とテクノロジーの関係性を民商法の観点から分析・検討することをライフワークとしています。PTSや最良執行義務、ロボアドバイザーの研究もその例です。また、AIの研究は認知科学とも結びついていることから、最近では行動科学と法との交錯について関心を持ち、AIと商法・証券法、消費者保護の関係について研究をしています。

税制は社会・経済を映しながら形成されてきました。現代の国際化や情報化などの社会・経済の変化に対応した税制について考えています。

保証取引やクレジット取引など、複数の契約による取引が世の中には多くあります。このような取引から生じる様々な法律問題の望ましい解決方法について、日々研究を続けています。

知的財産の神秘的で魅力的な性質について研究しようと考えております。

弁護士（2002年登録）として企業代理人の立場から、また３年間の公正取引委員会勤務においては審査官の立場から、事件や訴訟の現場で独占禁止法に接してきました。これらの経験を活かし、知的財産権行使に対する規制、プラットフォームビジネス・ビッグデータ活用に対する規制のあり方など、独占禁止法の現代的課題について研究しています。

近年、交通手段や情報通信技術の発展により、国境を超えた取引が容易になっています。私は、このような取引の中でも特に企業の資金調達がいかにに規律されるかに興味を持ち研究しています。

本来はドメスティックは租税法について、グローバルな視点から、我が国の租税政策、税制及び税務行政を考察しています。

コーポレートガバナンス全般に関心を持ち、特に取締役会のあり方や、その下での取締役の責任といわゆる会社補償などについて理解を深めてまいりました。近年では実証分析やファイナンス研究についても学んでおります。演習や講義などでお目にかかれることを楽しみにしております。なお、2022年にTRiSTARフェローに認定されました。

生活しやすい社会の実現のために必要な法政策とは何かを意識しつつ、研究に取り組んでいます。